2012/08/17
タイ古式マッサージとはタイに伝わる伝統的マッサージとして古い歴史を持ちます。タイ古式マッサージの起源は今から2500年前にさかのぼり、インドから来たシヴァカ・ゴーマラバット師によって創始されたとあります。タイの歴史上で「医学の父」と讃えられるシヴァカはサンガと呼ばれるブッダを中心にした仏教僧たち専任の医師でした。彼らはインドからタイへ仏教と医学を伝えに来ており、その時期からタイ古式マッサージの基礎は生み出されたと考えられています。
[仏教と共に寺院で発達したタイ古式マッサージ]
更にタイ古式マッサージは中世に入ると、当時の国王ラマ・カムヘン王の保護のもと仏教と共に大きな節目を迎えました。当時、小乗仏教の一派であったテラヴァータ仏教がタイの国教となり、もとより仏教と深い縁のあったタイ古式マッサージはワットと呼ばれる寺院で発展する事となったのです。
しかし、タイ古式マッサージは近世に入ると試練の時代を迎えました。1767年のビルマ侵攻を受け、当時のタイを治めていたアユタヤ王朝は壊滅。そのためにタイ古式マッサージに関する重要な文献が仏教の経典と共にほとんど失われてしまったのです。
その後、時は流れ1836年に、タイ国王ラマ3世がわずかに残った医学書をもとにタイ古式マッサージの極意を表す「セン(=身体のエネルギーライン)」をワットポー寺院の石碑に刻ませました。
これが衰退していたタイ古式マッサージ復活の大きな第一歩となりました。
[「セン」に見るタイ古式マッサージの歴史]
公開された石碑は前面図と背面図を合わせた60枚にのぼり、体内に流れるエネルギーライン「セン」やマッサージのポーズが描かれました。それまでタイ古式マッサージは王室や寺院を中心に僧侶から弟子へと継承されてきましたが、石碑に刻み込まれた「セン」を多くの人が自由に勉強する事ができるようになったためタイ古式マッサージはよみがえり、多くの人々の間に浸透していきました。
そして1906年にタイ古式マッサージの知識体系はラマ4世によって、現存する僅かな記録もとに古代語から現在のタイ語への翻訳がなされました。
[今日にいたるタイ古式マッサージとは]
こうして今日ではタイ古式マッサージはタイの誇る伝統的マッサージとして世界的に広まりました。
タイでは保健省直轄のタイ古式マッサージ師を育成する教育機関が設立されるまでにいたり、大学病院で病気の代替医療法として取り入れられるようになりました。
更にタイ国の保健省は高血圧、冷え性、便秘、アレルギー、喘息、生理不順、糖尿病など、実に60種類以上にも及ぶ症状に対してタイ古式マッサージの効能を公式に認めました。
タイ古式マッサージ&カフェ in 静岡 「wai room」
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